転職先が何を欲しがっているのかを知れば、あなたの転職はより確実なものとなります。それどころか入社してからも、会社が何を欲しがっているのか知っているあなたは、他のメンバーよりも優れた成長性を見せるでしょう。そりゃそうですよね。会社の欲しいものをばんばん用意できれば評価もばんばん上がるでしょうから。
会社というは基本的に三角関係で成り立っています。それは「利益/人材/時間」この三つです。
必ずこの三角関係が成り立っています。あなたは今、転職をする為に努力をしているのですから、人材を募集している企業に応募するのが基本的なパターンでしょう。
では会社はなぜ人材を募集しているのでしょう。答えは簡単です。人材以外の二つ、利益と時間を得たいからです。会社はあなたを得る為にお金と時間を使用します。ですから入社後会社が最初にあなたへ求めてくるものは、時間を得る事と利益を得る事でしょう。
あなたが利益と時間の両方を会社に与えることが出来ればそれはもう言う事はありませんが、そうでなければあなたの持っている実力の内、「利益」をたたき出す自信があるのか、各作業において「時間」を短縮させる事ができるのかを説明する必要があります。
一般的なIT技術者でしたらあまり「利益」の事は意識しないでしょうから、同じ作業をするにしても「時間」を短縮して作業が出来ることをアピールする人が大半でしょう。1日に1つの事しかできない人よりも1日に2つの事をやってのける人の方が、そりゃ頼もしいですしね。
ただ一般的なIT技術者はほとんど技術の経験であるとかポジションがどの位置だったかなどのアピールポイントを話してきます。面接官やその会社の経営者にとって実はそれはあまり重要なことではなく、本当に聞きたい話しというのは、あなたの技術がどれだけ「利益」や「時間」に通じるのかです。
ですので、たった一言あなたが「利益」や「時間」に対する意識経験を言い付け加えるだけで、面接官やその会社の経営者にとってあなたの印象が劇的に変化します。
例えばあなたが面接官にこのように言える経験を持っていればかなり好印象でしょう。「私には私を通して協力会社を手配した経験があり、この会社で人手不足になった場合はすぐに声を掛けることができます。」
あなたがIT系技術者として、いわゆる「技術」にしか取り組んでこなかったとしても、自分でも知らないうちにいろいろな人と関係しているはずです。面接では自分の技術の説明は普通にこなして、本当のメインはこの「いろいろな人と関係した話し」なのです。
「利益」や「時間」を作るには、プログラムや仕様書を作成する技術ではなく、コミュニケーションにこそ本来の「技術」がある事を知るとどのような会社に行っても高く評価され認められる事になります。
転職活動もビジネスの一つ。あなたは自分の給与を得る為自分を売り込む営業さんです。会社もビジネス。あなたが入社したら会社は利益を得る為あなたを売り込む努力をします。結局、観点は同じなのです。どうやったら「利益」や「時間」を作れるか。それをアピールできる人ほど会社はその人を認めるのです。