転職活動する時って色んな情報見ますよね。
でもこれ以外にも実は是非見ておいた方が良い項目があるのです。
それは[あなたが何番目の社員となるか]です。
1000人規模の大企業に転職して1001番目の社員となる場合と5人規模の小企業に転職して6番目の社員となる場合では全く状況は変わります。
例えば1000人規模の会社に転職した場合のメリットと言えば一般的に「安定」でしょう。もちろん「安定性がある」と言っても、時には売上が落ち込み不安になる時期もあるでしょう。ですがそれはあくまで会社として一時的に収入が減るだけです。
売上が落ちれば会社の経営者や営業としては仕事が無いことで不安は増加しますが、その会社で働く1001番目のあなたの給与に不況が到達するまでには時間が掛かります。ある程度は世の中の不況などについてあまり意識する事なく日々を過ごせるでしょう。これが俗に言う「安定性」でしょう。
ただし物事は一長一短で一言で「安定」と言っても、安定しているのは会社本体であってその中身である社員や構成が「安定」しているかどうかは入社してみなければわかりません。
例えばあなたが会社のTOPの座を狙うような野心の強い方だったら、転職してから1000人抜きをやってのけなければならないのです。あなたに野心が無いとしても1002番目の社員には野心があるかもしれません。ライバルはあなたが嫌がってもあなたを蹴落としてくるでしょう。
転職して居心地が良いからと言ってぬくぬくしているといつまでたっても1001番目です。会社の中で「居心地」と言うのは「階級」と共についてきますから、転職してから数年が経過しそれでもあなたがずっと1001番目のままだったら、
きっとあなたはまた転職を繰り返す事になるでしょう。転職当初の「居心地」はいつのまにか消え去っているのです。
その時のあなたは年齢的にも1度目の転職よりもずっと不利な状態で次の転職先を探さなくてはならないのです。大企業であればあるほど自動的に昇格し自動的に課長や部長にのし上がり自動的に優遇されるなんて夢のような話しは無いのです。ぬくぬくしていればずっと1001番目の待遇しか受けられません。大企業に転職をする場合は、一生を捧げ、骨を埋めるつもりで挑む必要があるかもしれません。
一方、5人規模の会社に転職した場合のメリットと言えば一般的に「自由」でしょう。小さな会社であればこれから会社としてのルールを決めて行く事もあります。
社長や先輩、全員合わせてもたったの5人。みんなで頭を捻りながらルールや就業規則を考えたりどうすれば会社が成長するのか案を出し合ったり。簡単に言えば、あなたは転職したとたんに「決定する側」になるのです。
将来、10人50人100人と会社が成長を果たし社員が増えた場合であっても、あなたはその中の6番目である事に変化はありません。ほんの数十人社員が増えるだけで、例え一時的だとしても嫌でもあなたは自動的に上層部に昇格します。
自動的に「決定する側」になるという事は、嫌でも色んな経験をする事になります。会社が大きくなってくれば自分達で決めたルールに反対する社員も出てくるでしょう。もしかしたら不況の波は猶予期間も無くすぐに自分の給与に跳ね返るかもしれません。でも、短期間であっても「決定する側」に立つと、人と言うは成長するものです。2度目の転職を考える時がきても実力を持った状態で望めるでしょう。
あなたが何番目の社員となるか。
それは「その会社の中でライバル達と切磋琢磨し自分を磨きあなた自身が成長するか」それとも「その会社と運命を共にして、会社が成長する事を自分の成長とするか」を選択する重要なキーワードとなります。
「安定を求める」や「自由を求める」と言うのは転職者が一般的に言っているだけで、本来、転職の本質としては実は「何を与える事ができるか」なのです。
せっかく就職したのに、その会社に何もしてあげられないのでは、会社側も評価を上げてはくれないでしょうし、そもそも自分がその会社にいる価値が見出せずに、日々ただ給与を稼ぐだけのつまらないものになってしまうでしょう。
もしかしたら、あなたは会社に「何を与える」事ができるかを考えた方が自分にピッタリの会社を選択できるかもしれません。大企業の方が自分の能力を発揮できるのか小企業の方が発揮できるのか。あなたが何番目の社員となるかは、あなたにとってとても重要です。

